先日、面白いデータが出ていました。
日本人の睡眠時間少ない!!

画像はためしてガッテン!から
つづいて、こちらは国立精神・神経医療研究センターによる実験です。
睡眠に適した条件下で、自然と目が覚めるまで睡眠をとってもらう。という実験です。
つまり、「仕事や学校など制約がない場合、本来どれくらいの睡眠時間が必要なのか?」というのを調べたんですね。

その結果、8時間半!!
さらに、昔の日本人は、ちゃんと睡眠時間をとっていました。
そう!年配の人が「昔は寝るまも惜しんで働いた。」と嘆いていても、
現代人の方が寝ていません!
もちろん、自己管理ができずに睡眠時間がとれていない人はダメですが、
仕事と通勤、学校と通学と勉強などなど、
頑張っているのに睡眠時間がなかなか確保できない人もいます。
そんな方は、何よりも、睡眠時間を確保して欲しいんです!!
なぜかって?
脳の疾患にかかる確率も上がるし、糖尿病になるリスクも2倍!
睡眠時間をしっかりとらないと、
病気のリスクを高め、作業効率も低下します。
上記の票を見ると、欧米では、睡眠を十分にとっている。
それに、ヨーロッパに移住した日本人は口を揃えて、日本の働き方には戻れない。
というほど、仕事とプライーペートのバランスもとれている。
日本人より、どれだけ充実した人生になるか。
その差は、想像したくもありません。
ナポレオンは3時間しか睡眠をとらなかったとか、
偉人の睡眠時間が少ないというのも、
ただの都市伝説で、
1回の睡眠時間は3時間でも、
1日に数回に分けて睡眠をとり、トータルでは6〜9時間は確保していたそうです。
ネットばかり見て、睡眠時間を減らしているあなた。
仕事を優先させすぎている、あなた。
8時間半の睡眠はとるようにしましょう!
むしろ9時間くらい寝てもいいと思う。
たっぷり寝てしまっても、罪悪感を覚える必要はありません。
8時間半が人にとってベストな睡眠時間なんです。
この回のガッテンは、糖尿病の対策という内容でしたが、
ここまで、睡眠に重点をおいて進むとは意外でした。
ちなみに、睡眠薬として2014年頃からに発売されたベルソムラなどが紹介されていました。
ベルソムラは、オレキシン受容体拮抗薬という分類の睡眠薬です。
オレキシンという物質は脳において「覚醒の維持」に関わっていることが報告されています。そのオレキシンをお薬でブロックするという事は、「覚醒の維持をブロックする」ことになるため、眠りに導くこととなります。
オレキシン受容体には、「オレキシン1受容体(OX1)」と「オレキシン2受容体(OX2)」の2種類があります。どちらも覚醒の維持に関わっているのですが、OX2の方がより強く関わっています。ベルソムラはOX1、OX2の両方をブロックすることで、しっかりとした睡眠効果を発揮します。
どういうことかというと、今までの薬は脳全体を睡眠状態にするので副作用が多かったのですが、
睡眠に関わる部分だけに作用するので、睡眠に関わらない部分への影響がない(=副作用が少ない。)というお薬らしいです。
このオレキシン受容体拮抗薬を使用すると、熟睡時にだけでるデルタ波という脳波がでて、
それが糖尿病の数値を改善したという、驚くべき結果を紹介していました。
ただ、糖尿病のための薬ではないので、これだけで何とかできるとは考えない方が良いと思います。

単純に熟睡することで、体の機能が回復するというところが大切だと思います。
https://dh-siro.com/health/suimin