喘息とは
喘息とは気道粘膜のアレルギー疾患で、様々な刺激 に対し気道の狭窄を起こす。
発作時には、激しい咳や呼吸困難がみられる。発作型と慢性型に分類され、発作型は発作のないときは無症状、慢性型は 常に軽い端鳴がある。発作の機序により、アレルギー が関与するアトピー型と非アトピー型に分類される。
アレルギー が関与するアトピー型と非アトピー型
図:スペシャルニーズデンティストリーより
歯科治療における注意点とその対雌
(1)十分な医療面接を行う
端息の既往,発作の頻度と対処法,内服薬や吸入薬を確認し、必要であれば、かかりつけ医に診療情報の提 供を依頼する。
(2)気管支拡張薬を持参させる
気管支瑞息の治療を受けている患者は、重症度に応じて内服薬や気管支拡張薬などの処方を受けている。 歯科治療時には短時間作用性のβ2刺激薬(サルタ ノール8、ホクナリン3、メプチン8)を持参させる
(3)鎮痛薬の投与について
気管支端息患者に非ステロイド性抗炎症薬(酸性NSAIDs)を処方する時は、アスピリン端息への注意 が必要である。
アスピリン喘息
端患患者のなかには、非ステロイド性抗炎症薬 (酸性NSAIDs)により瑞患発作が誘発される患者 がおり、アスピリン瑞患と呼ばれている。成人端 息患者の約10%にみられ、小児では稀で多くは 30~40歳代に発症する。酸性NSAIDsにはロキ ソニン,ボルタレン,ポンタール。バファリン、 インダシン、などがあり、通常、内服後1時間以 内に端息発作が起こる。アスピリン端息が確実に 否定できない患者には酸性NSAIDsの投与はせず。 塩基性消炎薬(ソランタール、ペントイル、メ ブロン、など)またはアセトアミノフェン(カロナー ル)が比較的安全といわれているが、エモルファ ゾン(ペントイル、セラピエース)だけが、ア スピリン端患禁忌ではない。