健康を管理したりサポートする立場の人くらいは、理想論を伝えていかなければならないと思うので、ちょっとお節介なお話です。
1.なぜおやつは重要なのか?
「甘いおやつは虫歯の原因!甘いお菓子は控えましょう。」
・・・なんてことは、誰でも知っています。
しかし、子供にとっておやつはとても重要な役目があります。
おやつ=甘いお菓子ではありません!!!!!
おやつ=栄養補給なのです!!!
子供の身体は、小さいです。(見ればわかりますね^^;)
そのため、臓器(消化器官)も小さいです。
その小さな消化器官で、食べ物を吸収して身体を大きくしていくわけですが、
1回の食事で取れる栄養は限られてきます。
大人であれば、1日1〜3食でも問題ありませんが、
子供は5〜7回くらいに分けて、食事をとった方が良いのです。
赤ちゃんが、夜中にもミルクを欲しがる理由を考えれば、
それが幼稚園になろうと、小学生になろうと、
次第に回数は減っていくとしても、3食では足りないのです。
日本は貧困国では、ありません。
コツを理解すれば、子供に栄養不足の生活をさせずに済みます。
2.おやつにジャンクフードがNGな理由
いわゆるお菓子には栄養素は含まれていません。
それどころか、糖質、トランス脂肪酸(マーガリンなど)、化学調味料などなど・・・。
体内の栄養素を消費して、処理しなければならない、粗大ゴミのような成分ばかりです。
こういった、お菓子で空腹感は満たせても、栄養は足りていないので、
「もっと何か食べたい。」となってしまって、肥満児になってしまったり、
脳に栄養がいかず、
・勉強が頭に入らない。
・何を考えているのかわからない。
・意思がない。
老人ホームの老人のような、子供になってしまうのです。
私が極論を言っているわけではありません。
実際、現代の子供は体育でストレッチもまともにできなかったり、
感情の制御が効かずキレやすい・落ち込みやすいなど、
皮膚がボロボロ(アレルギーやアトピー)
などなど代表的な状態をあげただけでも、老人みたいですよね。
子供の後天的な病気は、親が無知であることが最大の原因です。
言い切るのは、栄養管理とか始めちゃう幼稚園生がいたら逆にすごいですよね?
逆に、別の病気か天才児か・・・。
冗談はさておき、
実際、患者さんを診ていると、家族のお口の中はそっくりです。
親子のお口中はそっくりです。
子供だけ虫歯だらけで、親はキレイという場合は、見たことがありません。
欧米では、
子供の歯が汚いのは、低所得者や学歴の低い証になってしまうこともあるくらいだそうです。
「この子、歯磨きができなくて・・・。」
「この子、虫歯になりやすい体質で・・・。」
よっぽど、特殊な疾患をお持ちのお子さん以外は、
虫歯は予防可能なので、
子供に虫歯ができてしまった時点で、焦って欲しいです。
3.子供のお口が虫歯だらけ!は要注意!!
ちなみに、お口の中が虫歯だらけ(ランパンドカリエス)という場合は、
日本でもネグレクト(虐待の1種)として、みなされることがあります。
ネグレクトとは、
ひどい場合は、食事を与えないとか、寝る場所を与えない。
など、子供の世話をしないという虐待親のことです。
もちろん、ときどき虫歯ができてしまう程度ならよくあることなので、心配はありません。
ただ、最近多いのが、
両親が仕事で子供を祖父母に預けている家庭で、祖父母と両親の関心が薄い家庭だと、
お口の中が虫歯だらけ!という子をみかけます。
祖父母は子供にお菓子をあげて、可愛がっているつもりですが・・・。
個人的には、
死別でもしていない限り、やはり親の責任があると思うので、
祖父母にも注意はしますが、
両親を呼び出して、1時間くらい説教してやりたいくらいの思いです。
実際は、余計なお世話となってしまうので、なかなか言えません。
逆ギレされる場合もあるので、
両親や祖父母に、どのように伝えるかは、院長の判断を仰ぐしかありませんが・・・。
内心、穏やかではいられません。
祖父母に任せっきりの親御さんは、せめてお休みの日(週に1〜2)は仕上げみがきをしてあげると良いです。
スキンシップをたくさんしている子供は、心が安定した人に成長するという効果もあります!