歯周病が怖ろしい3つの理由

投稿者: | 2017年6月14日

歯周病の怖さを知らない人がとっても多いようなので・・・。

 

歯周病が怖い理由3つあげると、

 

1.虫歯がなくても、歯が抜ける

2.毎日歯磨きしてるのに口臭がなくならない。

全身疾患を悪化させる

 

この3つ、想像しただけで身の毛もよだつ思いです。。

でも、多くの人は「なんとなくわかるけど、そんなに怖い?」

くらいの感覚だと思うので、1つ1つ解説していきます。

 

 

1.虫歯がなくても、歯が抜ける

「私は今まで虫歯できなくて、歯医者いらず!」なんて思っている人こそ要注意なのが、歯周病です。

 

ザックリと虫歯菌と歯周病菌の違いを言うと・・・

虫歯菌は酸性の環境

歯周病菌はアルカリ性の環境

でいきています。酸性とアルカリ性は、真逆の性質ですね。

 

また、虫歯菌は空気がある方が良かったり、あっても大丈夫なものが多いのですが(好気性)、

歯周病菌は空気のない環境(嫌気性)が好きだったりします。

 

これも真逆の性質。

 

つまり、どういうことかというと、

虫歯菌になりやすい人は歯周病になりにくく、

歯周病になりやすい人は虫歯になりにくい。

という傾向があるんです。

(もちろんお口のケアがきちんとできていない人は、虫歯にも歯周病にもなりますが、、)

 

毎日ちゃんとお口のケアをしているのに、虫歯になってしまう。

という人は、体質的には歯周病になりにくいタイプかもしれません。

 

で、本題なんですが、歯周病でなぜ歯が抜けるのかというと、、

 

・歯周病は痛みを感じないことが多い。

・30代以降からリスクが急上昇する。

(20代まで虫歯知らずで油断することも・・・。)

 

 

 

2.毎日歯磨きしてるのに口臭がなくならない。

歯周病独特の匂いというのは、かなり強烈で分かりやすいです。

どんな匂いかというと、口の臭い高齢者の方のアノ匂いです。

(注:もちろんご高齢でも臭くない人もいらっしゃいます!)

ただ、若者の口の臭さとは、ちょっと違います。

 

そんな強烈な匂いを出す歯周病菌がどこにお住まいかというと、歯茎の中です。

彼らは、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)に入り、トンネル工事のごとく、掘り進めていきます。

そして歯周ポケットが深くなればなるほど、彼らの楽園になるのです。

 

もちろん、初期の段階であれば、

・歯と歯茎の境目を歯ブラシで丁寧に磨く。

・歯間ブラシとフロスを使う。

などなどホームケアで改善しますが、

 

いわゆる歯周病と言われる、歯周ポケットが4mm以上になってくると、歯ブラシや歯間ブラシでは届きません。

むしろ、届けないでください!無理にやろうとすると、歯茎が下がったり、感染症の原因になります。

 

歯科衛生士が専用の器具を使い、やっと落とせるレベルです。

 

「まー、そうは言っても、私は歯周病じゃないし大丈夫!」

と思っている方は、ひとまず歯科で検査をしてから安心してくださいね。

30後半くらいになってくると、初期の4mmの歯周ポケットを持っている人はほとんどです!!

 

そして、4mmから次第に深くなっていくと、歯磨きをしてもなくならない口臭が発生します。

口臭は自覚しにくいですし、口臭で対人関係がギクシャクしてしまう・・・。

というのは、良くないので、まずは検査してみてください。

 

 

 

3.全身疾患を悪化させる

歯周病が、口が臭くなって、歯が抜けるだけの病気だと思っていたら、

大間違いです。これだけでもだいぶ怖ろしいですが、、

 

歯周病は全身疾患との因果関係が明らかになってきています!!

因果関係があるとされているのは、

・糖尿病

・心筋梗塞

・脳梗塞

・認知症

・リウマチなど自己免疫疾患

 

お口のケアをしたことで、糖尿病の数値(HbA1c)の値が下がったという症例は数多く発表されています。

逆に、薬を飲んでも数値が安定しない人は、まずお口のケアをオススメします。

 

また、血管の中にできる塊の原因は、歯周病菌が血管などを傷つけたり、プラーク(細菌のおウチ)を作ることであると言われています。

 

さらに、自己免疫疾患で一番わかりやすいのは、花粉症ですね。

花粉症の場合は、花粉が体内に入りすぎる、

アレルギーの場合はアレルギー物質が体内に入ると、

体の中の抗体(普段は体を守っているもの)が過剰反応し、

無差別に自身の細胞を攻撃をしてしまうことで、いろんな症状が出てしまう病気の総称です。

 

これが、歯周病菌が引き起こしているという、研究結果があります。

 

自己免疫疾患には、様々な種類があり、どれも本当に辛い病気ばかりです。

「なぜ自分の身体を攻撃してしまうのか?」というのは、はっきりとした原因がわかっていないものも多いのですが、

 

確かに、お口の中の歯周病菌はゼロにはできませんし。

中程度〜重度の歯周病の患者さんは、

おそらく年中体内に歯周病菌が入り込んでいると推察されるので、

その菌をやっつけようとして、抗体が暴走を始めてしまうことはあり得ると思います。

 

 

 

もし、原因不明の自己免疫疾患の原因が歯周病だったら、大変なことですが・・・。可能性はある。うん。

 

 

 

なので、兎にも角にも、

30代に入ったら、必ず歯周病ケアを始めましょう!

 

 

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