歯科矯正治療で使用される器具にはさまざまな種類がありますが、主に以下のものが一般的です。
1. ブラケット(Brackets): 歯に直接取り付けられる小さな装置で、ワイヤーを固定する役割があります。金属製、セラミック製、プラスチック製などの種類があります。
2. アーチワイヤー(Archwires): ブラケットに通されるワイヤーで、歯を動かす力を加えるために使用されます。素材には金属やニッケルチタンなどが使われます。
3. バンド(Bands): 奥歯に取り付けられる金属のリングで、アーチワイヤーやその他の装置を固定するために使用されます。
4. エラスティック(Elastics): 歯を引っ張り合うためのゴムバンドで、上下の歯列の調整に使用されます。
5. リガチャー(Ligatures): ワイヤーをブラケットに固定するための小さなゴムやワイヤーのことです。カラフルなゴムもあり、選ぶことができます。
6. リテーナー(Retainers): 矯正後の歯の位置を保つための装置で、取り外し可能なものや固定式のものがあります。
7. ヘッドギア(Headgear): 特定の矯正ケースで使用される外部装置で、顎の成長や歯の移動をコントロールするために使用されます。
歯科矯正治療で使用されるプライヤー類は、矯正器具の調整やワイヤーのカット、曲げなどの作業に用いられます。以下は代表的なプライヤーの種類です。
1. ワイヤーカッティングプライヤー(Wire Cutting Pliers)
: アーチワイヤーやリガチャーワイヤーを切断するためのプライヤー。
特徴: 切断力が強く、狭い部分でも正確にカットできる。
2. ハウプライヤー(How Pliers)
用途: ワイヤーの曲げ加工や調整に使用。
特徴: 鋭い先端としっかりしたグリップがあり、細かい作業に適している。
3. トゥイードループプライヤー(Tweed Loop Pliers)
用途: ワイヤーにループやコイルを形成するためのプライヤー。
特徴: 特殊な形状で、ワイヤーを滑らかに曲げることが可能。
4. スプリングホックプライヤー(Spring Hook Pliers)
用途: スプリングやエラスティックを取り付けたり、取り外したりする際に使用。
特徴: 先端が細く、狭いスペースでの操作がしやすい。
5. バードビークプライヤー(Bird Beak Pliers)
用途: ワイヤーの曲げ加工や細かい調整。
特徴: 先端が鳥のくちばしのような形状で、多用途に使用できる。
6. リガチャープライヤー(Ligature Pliers)**
用途: リガチャーワイヤーの結び目を作る際に使用。
特徴: 小さなサイズで、精密な作業が可能。
7. ディスタルエンドカッティングプライヤー(Distal End Cutting Pliers)
用途: 矯正ワイヤーの余分な部分を切り落とすためのプライヤー。
特徴: ワイヤーの切断後、切れ端が飛び散らないようにキャッチ機能がある。